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3色成形技術

当社の3色成形機は、特別に開発された専用機で、自社製品の塗装工程を簡素化し、色のブレを防ぐことを目的としています。

この技術は、インサート成形や2色成形に比べて、多くの利点があります。

まず、3色成形はデザインの幅を広げるだけでなく、組み立て工数や部品点数を削減します。これにより、組み立て過程でのミスや部品の組み忘れによる不良品や色のブレがほとんど発生しません。

さらに、2色成形と同様に、同じ材料での成形はもちろん、異なる材料を組み合わせた成形も可能です。これは、多彩なデザインや機能を実現するために非常に有用です。

2色成形技術

2色成形は、インサート成形とは異なり、デザインの幅を広げるだけでなく、組み立て工数や部品点数を削減するため、組み立ての際のミスや部品の取り付けを忘れることからくる不良品が減少します。

また、2色成形は異なる素材を組み合わせることができるため、さらなるデザインの自由度を提供します。

この方法を使用することで、より効率的で品質の高い製品を実現できます。

2色成形事例

2色成形品(同系統材質成形)

PS(ポリスチレン)+HIPS(ハイインパクトポリスチレン)

専用(2色成形機)の射出成形機を用いて、同じサイクル内で2種の材料にて構成された成形品を作り出すことができます。

PS(ポリスチレン)+HIPS(ハイインパクトポリスチレン)の組み合わせで外側(クリアピンク)部分はPS(ポリスチレン)で成形し、中央(黒色)の足部分をHIPS(ハイインパクトポリスチレン)で成形したぬいぐるみの目玉パーツ(玩具用)です。

・1パーツ約Φ15の大きさを数十個取りで200トンの2色成形で成形
・月産生産数は1,000個から10,000個

インサート成形とは異なり、2色成形はデザインの幅が広がるだけではなく、組み立て工数や部品点数が削減されるため、組み立てのミスや組み込み忘れによる不良品が無くなります。

弊社2色成形機は
コア180°リターン回転式2色射出成形になります。

コア回転式2色射出成形とは、可動盤に回転機構を設けた構造で、金型を反転動作させ、最初に成形した1次成形品とのキャビティ空間に2次側樹脂を充填する方法です。1次側と2次側のキャビティが完全に入れ替わるため、コアバック方式に比べて形状的な制約が少なく、高意匠なデザイン設計が可能です。

2色成形品(異素材成形)

HIPS(ハイインパクトポリスチレン)+TPE(スチレン系エラストマー)

専用(2色成形機)の射出成形機を用いて、同じサイクル内で異素材にて構成された2色成形品を作り出すことができます。

HIPS(ハイインパクトポリスチレン)+TPE(スチレン系エラストマー)の組み合わせで中央(白色)の足部分をHIPS(ハイインパクトポリスチレン)で成形し、外側(肌色)部分はTPE(スチレン系エラストマー)で成形したぬいぐるみの鼻パーツ(玩具用)です。

・1パーツ約Φ18の大きさを数十個取りで140トンの2色成形で成形
・月産生産数は1,000個から5,000個

インサート成形とは異なり、異素材同士を組み合わせることができる2色成形は、デザインの幅が広がるだけではなく、組み立て工数や部品点数が削減されるため、組み立てのミスや組み込み忘れによる不良品が無くなります。

弊社2色成形機は
コア180°リターン回転式2色射出成形になります。

コア回転式2色射出成形とは、可動盤に回転機構を設けた構造で、金型を反転動作させ、最初に成形した1次成形品とのキャビティ空間に2次側樹脂を充填する方法です。1次側と2次側のキャビティが完全に入れ替わるため、コアバック方式に比べて形状的な制約が少なく、高意匠なデザイン設計が可能です。

特別2色成形

特殊2色成形とは、通常の単色成形金型を2色成形機に取り付けて成形する方法です。

このプロセスは、単色成形品を個別に成形するよりも、成形日数を大幅に圧縮することを可能にします。
これにより、生産プロセス全体の効率が向上し、製品の市場投入までの時間を短縮できます。
特殊2色成形は、効率的で迅速な生産を実現し、競争力を高める方法としてお考えいただけるかと思います。
デメリットとしては、金型サイズに制限があります。

成形日数

通常の場合:20日(A商品10日+B商品10日)
特殊2色成形の場合:10日

3色成形事例

3色成形品(同系統材質成形)

PS(ポリスチレン)+耐熱性HIPS(耐熱性ハイインパクトポリスチレン)+HIPS(ハイインパクトポリスチレン)

専用(3色成形機)の射出成形機を用いて、同じサイクル内で3種の材料にて構成された成形品を作り出すことができます。

PS(ポリスチレン)+耐熱性HIPS(耐熱性ハイインパクトポリスチレン)+HIPS(ハイインパクトポリスチレン)の組み合わせで外側の透明層部分はPS(ポリスチレン)で成形し、カラー部分も耐熱性HIPS(耐熱性ハイインパクトポリスチレン)で成形し、中央(黒色)の足部分をHIPS(ハイインパクトポリスチレン)で成形したぬいぐるみの目玉パーツ(玩具用)です。

・1パーツ約Φ15の大きさを数十個取りで260トンの3色成形で成形
・月産生産数は1,000個から10,000個

この3色成形機については、自社塗装商品の塗装工程を削減する目的と塗装による色ブレを抑制する目的で独自開発された専用機となります。
インサート成形や2色成形+後加工にくらべて、3色成形はデザインの幅が広がるだけではなく、組み立て工数や部品点数が削減されるため、組み立てのミスや組み込み忘れによる不良品・色ブレが無くなります。

弊社3色成形機は
コア120°ロータリー回転式3色射出成形になります。

コア回転式3色射出成形とは、可動盤に回転機構を設けた構造で、金型を120°移動させ、最初に成形した1次成形品とのキャビティ空間に2次側樹脂を充填する方法で、さらに、成形した2次成形品とのキャビティ空間に3次側樹脂を充填する方法です。

2色成形・3色成形 主要設備

2色成形機:140t 1台

メーカー
日精樹脂工業株式会社
機種名
DCE140-12E
駆動方式
電動式
成形機寸法
L 5.10 X W 1.61 X H 1.86m
使用金型厚(最少~最大)
170~550mm
型開閉ストローク
950mm
ダイバー間隔(H × V)
660 X 360mm
製造年月日
2005年10月

2色成形機:200t 1台

メーカー
日精樹脂工業株式会社
機種名
DC200-18AN1
駆動方式
油圧式
成形機寸法
L 5.88 X W 1.65 X H 1.76m
使用金型厚(最少)
250mm
型開閉ストローク
770mm
ダイバー間隔(H × V)
925 X 305mm
製造年月日
2003年11月

3色成形機:260t 1台

メーカー
日精樹脂工業株式会社
機種名
MC260S6ASE
駆動方式
油圧式
成形機寸法
L 6.44 X W 4.53 X H 2.08m
使用金型厚(最少)
170mm
型開閉ストローク
990mm
ダイバー間隔(H × V)
615 X 615mm
製造年月日
1993年3月